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PT小池隆二の臨床家ノート『訪問現場の実際』 呼吸リハビリテーションに対する理解

今回は、在宅現場における『呼吸リハビリテーションに対する理解』説明していきます。

≪下記に該当する方は参考にしてください≫

〇呼吸リハビリテーションは頑張れば頑張るほど良いと思っている方

〇呼吸器に対する評価を全く実施していない方

 【呼吸器を評価する時に必ず必要な視点】

呼吸は『楽』に実施するもの

 現在までリハビリテーションの対象疾患は脳血管疾患や整形外科疾患が多数を占めておりました。

しかし、近年では呼吸器疾患や循環器疾患に対するリハビリテーションの提供も増加傾向になっています。

また、呼吸リハビリテーションを提供する職種としては、理学療法士を中心に行われてきましたが、来年度以降には言語聴覚士を含め、作業療法士も呼吸リハビリテーションに関わる方が増加すると思われます。 

皆さまは呼吸リハビリテーションと聞いた時にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

おそらく胸郭に対する徒手的な介入である呼吸介助や排痰に対する介入を思い浮かべるのではないでしょうか。

私も病院に勤務していた時には前述のイメージが大きかったことをよく覚えております。

 しかし、現在、在宅現場で呼吸リハビリテーションに関わることで感じているイメージは全く違うものになっております。

 呼吸リハビリテーションを実施する流れは、他の疾患に対するリハビリテーションの流れと同様であり、評価→問題点抽出→プログラム立案→リハビリテーション実施になります。

この中で一番はじめに実施することが評価になります。

呼吸リハビリテーションの評価には、視診・触診・聴診・打診があります。

 『私が評価を実施する上で最も重要視していることが視診であり、努力性呼吸の有無です。』

 在宅現場には、リハビリテーション=頑張るものと思っている方々がとても多く、呼吸リハビリテーションにおいても全て全力で頑張らないといけないと思っている方にも多く遭遇します。

皆さまは吸気・呼気を実施する時に呼吸というものを意識し、全力で行っていますか?

呼吸リハビリテーションの第一歩目として楽に実施可能な呼吸方法の指導は必須になってきます。

 投稿者
小池隆二先生


理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役