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P小池隆二の臨床家ノート ②病院と在宅における環境の違い ~場所の違いによる対象者の心理的変化~

今回は病院と在宅という実際にリハビリテーションを実施する『場所』の違いにより、対象者にどのような心理的変化があるのかをお伝えしていきます。

 ≪下記に該当する方は参考にしてください≫

〇リハビリテーションを提供出来ることは普通であると思っている

〇病院でも在宅でも初回介入時は全く同じものと考えている

今後、在宅におけるリハビリの需要がさらに増加していくと予測されている中で

病院から在宅に現場を移した時に自分が置かれている環境を理解せず、

病院でも在宅でも同じ立ち振る舞いをすることから

多くのトラブルに繋がっていることをよく耳にしております。

 上記に関しては、疾患や年齢などにより全ての方が当てはまることはないが、多くの方が当てはまると考えられます。

病院(入院)では在宅と比較するとリハビリ開始時の受け入れは良い方が多いと思われます。一方、在宅(自宅)ではリハビリ開始時に導入が難しいことが多いという状況です。

導入が難しくない方でも周囲からの促しによりサービスを開始している方が多いことや生活のルールも自分で決めていることから一度サービスが開始出来たとしてもセラピストの一つの立ち振る舞いでサービスが終了することもあります。

 病院(入院)と在宅(自宅)に関して両環境ともに接遇に気を付けるということは同じですが、環境により対象者の状況が変化していることがあります。

対象者の状況を把握する力は在宅においてさまざまな提案を実現させ、生活やじりつ支援のマネジメントにも繋がってくることになりますので、一度皆様も考えていただくと良いものだと思います。 

今回も拝読いただき、誠にありがとうございました。

次回も病院と在宅の違いに関してお伝えしていきます。

 

 

 投稿者
小池隆二先生

セミナー講師
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役