常時、目標達成を意識しているか
今回はセラピストと対象者の人間関係構築に必要なことである目の前の対応が全て目標達成の過程について説明します。
在宅において介護保険サービスを使っている方は、毎日リハビリテーションを受けることが出来ない状態の方が多いです。
在宅では基本的にリハビリテーションを週1回から2回受けておられるという方が大多数ではないでしょうか。
そのような中で取り組むリハビリテーション一回一回が目標に向かっていないとしたら、何のために対象者はお金を払い、何のためにセラピストは介入しているのでしょうか。
もちろん時には対象者が後ろ向きの発言をすることもあり、このことに共感し精神面の支援をすることもあります。
しかし、共感している裏側ではすぐに目標達成に対してどのようなプランで対応していくのかということを検討しておかないといけません。
これまでの在宅現場において、特に訪問リハビリテーションでは、
目標設定がないまま、
目標を設定していても達成することを全く意識しないまま、
『ただただ』継続的に介入し、
関節可動域運動というプログラム名のもと日々マッサージを繰り返しているということが散見されております。
今後、さらに、介護保険分野におけるリハビリテーションには、質が求められる時代がきます。
このような状況になった時には、週1回から週2回の介入で、しかも期間設定がされた中での目標達成が求められるでしょう。
セラピストが常時目標達成を意識せず、対象者が目標達成することはないのではないでしょうか。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役