PT小池隆二の臨床家ノート『訪問現場の実際』 終末期リハビリテーション⑥ ポジショニングの目的
≪下記に該当する方は参考にしてください≫
〇これから終末期に関わりたいと思っている方
〇終末期にリハビリテーションが必要なのか分からない方
【終末期リハビリテーションのポイント⑥】
何のためのポジショニングなのか?
今回は終末期におけるポジショニングの目的を説明していきます。
【ポジショニング】
皆さまも日々の臨床の中でポジショニングを実施することはあると思います。
では皆さまが実施しているポジショニングの目的にはどのようなものがあるでしょうか。
恐らくポジショニングと聞いてすぐに思い付く目的は褥瘡予防ではないでしょうか。
終末期においても褥瘡が生じ、結果として全身状態が悪化することもあるため、褥瘡の予防はとても大切な目的になります。
しかし、終末期におけるポジショニングの目的には、褥瘡予防以外にも考えておかなければならない目的もあるので、図①に提示させていただきます。
図① 終末期におけるポジショニングの目的
上記に6つの目的を提示しました。
一目見ると多岐に渡る目的に見えますが、共通点としては、過剰なエネルギー消費をさせない、本来、楽に行えることを楽に実施していただくということです。こ
の2点に関しては終末期に関わるのであれば、必ず押さえておかなければならないポイントになります。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役