PT小池隆二の臨床家ノート『訪問現場の実際』 終末期リハビリテーション③ 事前に対応可能な評価や介入方法を整理する
≪下記に該当する方は参考にしてください≫
〇これから終末期に関わりたいと思っている方
〇終末期にリハビリテーションが必要なのか分からない方
【終末期リハビリテーションのポイント③】
事前に対応可能な評価や介入方法を整理する
前回、現場で実施可能な四分類である傾聴や提案、指導、実施に関してお伝えしました。
今回はセラピストが関わる時に現場で可能な評価や介入方法を説明していきます。実際に現場で何が出来るのかということはセラピスト自身の知識や技量にも大きく左右されます。
しかし、介入前に各セラピストが現場でどのような対応が出来るのか事前に整理しておくことが最も大切になってきます。
その理由として終末期の現場では予想外のことが日常的に起こるからです。
終末期における評価や介入方法に関しては、直接アプローチと間接アプローチに分類されます。(図①)
図①直接アプローチと間接アプローチ
図①をご覧になりお気付きになったでしょうか。
実は終末期の現場で可能な評価や介入方法の項目は皆さまが普段現場で行っているものとあまり変わらないのです。
終末期ではこれらの項目を実施する目的が他の治療場面と異なります。
目的を理解しないで介入することは自分自身の役割を見出せない可能性が高く、終末期を過ごす利用者や家族からも何の目的で関わってくれているのかという疑問にもつながります。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役