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PT小池隆二の臨床家ノート ④病院と在宅における環境の違い ~環境と求められる動作レベル~

今回は病院と在宅における『過ごし方の違い』に関してお伝えしていきます。

 ≪下記に該当する方は参考にしてください≫

〇退院や退所機能がある環境で従事している方

〇リハビリテーションの場面のみを注視している方

〇これから在宅という環境で従事しようと思っている方

【退院後・退所後に起こりやすい問題】

独居または日中独居になり、適時見守りを含む介助が行えない。

上記の問題点に関しては、皆様もよく遭遇する事柄ではないでしょうか。

実際カンファレンスでも数日後に退院や退所が決定している状況下で院内や施設内では移動は見守りですという事や更衣に関しては介助下で実施しておりますということをよく耳にします。しかし院内や施設の状況により、見守りや介助を行っていることがあることも把握しておりますので、この状況が全て良くないということではありません。 

この時に最も大切なことは、セラピストが実際の動作能力(身体機能も含む)を評価し把握しているのかということです。また在宅側ではもちろん環境変化に対する適応を評価し、対応していく必要があります。 

この事に関しては、退院や退所機能がある側のみに問題があるのではなく、今まで在宅側からも明確にどのようなことが在宅で必要なのかという事を伝えられていない現状もあるのではないでしょうか 

今後さらにカンファレンスへの参加や医療と介護の連携に関しては、推進されていきますので、一つ一つのカンファレンスもしくは地域の連携を目的とした会などを活用し、お互いの状況を把握・理解し、空想の話ではなく、現場レベルの実務で実際にどうしていくのかを検討する段階にすでに入っていると思われます。

最後に一つ一般的には看護分野の管理となることが多い、服薬に関して考えてみてはいかがでしょうか。認知機能や運動機能の視点からも必ずセラピストが関われる動作です。

 

 投稿者
小池隆二先生


理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役