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排泄に関する福祉用具

みなさんこんにちは。

在宅リハビリテーションケアスクール登録講師の波野です。 

本日は排泄に関する福祉用具に関してです。排泄に関する用具と言うと皆さんは何を1番に思い浮かべるでしょうか。

おむつ、尿器、ポータブルトイレ様々あるかとおもいます。

本日はその中でもポータブルトイレについてのお話をできればと思います。

排泄動作というのは、トイレの中から始まるわけではなく、尿意や便意を感じるところから始まります。

もっと広げると、食事を取る、水を飲む、ということをしないと、排泄物は生成されませんので食事から始まっているといっても過言ではないかもしれません。

排泄動作は尿意や便意を感じて目的の場所へ「移動する」(トイレ内で方向を変える)、トイレで下衣を下ろす、トイレへ座る、用を足す、後始末、といった具合に分類されることが多いです。

大まかに分けると、移動、移乗、更衣、姿勢保持、後始末と言った感じでしょうか。

ADLの分析をする場合、これらの連続した動作のどこが難しいのか、なぜ難しいのかを分析することは重要です。

これは環境を整える上でも同様に大事な視点となります。

ポータブルトイレはこのうち、主に移動、移乗に難しさが生じた時に使用することが多いです(立ち上がることが出来にくくなってきた際にはベッド上での更衣のためにポータブルトイレを使用するということもあります)。

実際に在宅生活におけるポータブルトイレの使用との関連が高い運動項目を調べた研究では、階段昇降ができない方~寝返りが自分でできる方までの使用が多く、環境項目では寝室との距離、手すりの有無が使用との関係性が高いと述べられており、その3項目がそろっている場合にはポータブルトイレ使用の予測有効度は69%とされています。(新田収筒井孝子.高齢者夫婦世帯における「ポータブルトイレ」の導入に関連する要因の検討.第28回日本理学療法士学会誌 第20巻学会特別号)

ポータブルトイレは、昨今は本当にさまざまな機能があります。立ち上がりの妨げにならないように「けこみ」は基本的についていますし、ウォシュレット機能や便座を温めるなどの機能が付いているもの、自動で排泄物を処理して臭いがしないようにしてくれるものもあります。

どこまでの機能が必要か身体状況、介護力などからの判断はもちろん必要となります。便利なものではありますが、排泄はデリケートな動作でもありますので、ポータブルトイレそのものを望まない方も多くいらっしゃいます。

身体機能から必要という視点だけではなく、その方の生活に対する思いも考慮して選択されると、QOLの向上に非常に薬辰選択肢の一つといえると思います。

次回はポータブルトイレの機能に関してもう少し詳しく見ていきたいと思います。

投稿者
波野優貴先生


理学療法士
福祉用具プランナー
シーティングコンサルタント
勤務先
◯株式会社SOMPOケアネクスト
地域包括ケア推進部生活リハビリ推進グループ
◯大阪府立大学 非常勤講師
福祉用具論の一部を担当