ただ機嫌を取ることは対象者や接する方と真剣に向き合っていない
セラピストと対象者は在宅において基本的に契約関係にあり、セラピストはサービス提供者、対象者はサービスの利用者となります。
この関係性は契約期間の短い、長いに関係なく継続されます。
また、人間関係が構築されたのちにもこの関係性に変わりはありません。
しかし、ラポール形成が必要ないということではなく、あくまでも互いの立ち位置を示しているということは理解しておいてください。
セラピストが関わる最大の目的は対象者の目標達成です。
その最大の目的を達成する為には、時には、対象者に対して違うことは違うとはっきり伝えられるかどうかということがとても重要になってきます。
もちろん、伝え方や伝えるタイミングは考慮しなければなりません。
しかし、これを伝えるとその場の雰囲気が悪くなるということや今後の人間関係が悪くなるからという理由で対象者が修正しないといけないを伝えないということはセラピストの職務を放棄していると言えます。
対象者や接する方に対しての本当の優しさとは、長期的な視点で見た時にその方々が成長することや目標を達成することではないでしょうか。
ただ、機嫌を取ることは対象者や接する方と真剣に向き合っていないということが本心ではないでしょうか。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役