PT小池隆二の臨床家ノート 『訪問現場でセラピストに求められているもの』 ~①訪問リハビリテーション事業所~
今回は訪問リハビリテーションに関し、実施している事業所の違いにより、訪問現場で 『何が』 求められているのかを解説していきます。
訪問現場において各事業所に所属しているセラピストからは、所属している事業所は違うが現場では何も違いを感じないという事をよく耳にしますが、もうすでに国からは各事業所に向け、明確な方向性と国が何を求めているのかということは発信されております。
そこで今回は訪問リハビリテーション事業所に対して求められていることをお伝えしていきます。
訪問リハビリテーション事業所に関しては、今後さらに退院直後から退院後3ヶ月以内の対象者に対し、在宅生活をいかに自立・自律させられるかという結果が求められます。
診療報酬における在院日数の短縮が進めば進むほど、上記内容はより明確になってくるでしょう。
その時に現場では、基礎知識や正確な評価と治療技術が現在よりも必要になりますが、以下のようなことも身に着けておく方が良いでしょう。
①急性期病院や回復期病院で行われるリハビリテーションの理解
②退院時の情報収集能力
③在宅における生活マネジメント能力
④他職種とのコミュニケーション能力(ただリハビリテーションの現状を伝えるだけではない)
また今後、訪問リハビリテーション事業所に対し、FIM点数での評価(現在は回復期病棟で導入されております)が導入された時には皆様の事業所ではどのような反応があるでしょうか。
一度現状の取り組みに対して振り返りと見直し、事業所としての方向性を再確認しても良いのではないでしょうか。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役