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PT小池隆二の臨床家ノート 『訪問現場でセラピストに求められているもの』 ~②訪問看護ステーション~

今回は訪問看護ステーションからの訪問リハビリテーション(以下、訪看リハ)に『何が』求められているのかを解説していきます。

 訪看リハに関しては、

現状、介入時期や対応疾患など訪問リハビリテーション事業所と同様の動きを取っている事業所が多いと思います。

しかし今後の訪看リハに求められているものは『看護師との協業による重症対応』です。

また訪看リハの対応疾患に関しても厚生労働省のデータでも示されておりますが、現在は脳血管疾患と整形外科疾患が78割を占めております。

こちらに関しても今後の訪看リハには、以下のような疾患や状態への対応が必須になってくることでしょう。

これらに対応が難しい訪看リハに関しては、訪看リハとしての役割や存在意義を再度考えることも必要と思われます。

また違う視点から捉えると上記内容を理解出来ないセラピストに関しては、そもそも看護師との協業や連携という部分で今後さらに難しい状況を

自分自身で作り出していくのではないでしょうか。 

①~⑤に関して在宅というフィールドを想定した時にセラピストの治療技術のみで対象者の在宅における生活が継続出来るものではありません。

また看護師のケアのみでもより良い在宅生活を継続させることは難しいと思われます。 

看護師とセラピストは基礎医学の分野に関しては、共通したものを学んでいると思います。しかし専門分野に関しては、専門分野というだけのこともあり、

看護師しか学んでいないこと、セラピストしか学んでいないことです。

この専門分野を互いに共有することにより、一番メリットを感じるのは “目の前の対象者” です。 

治療のみ、ケアのみが出来ればそれで満足という考え方は、時には必要かもしれませんが、時には自己の満足度を上げるのみに終わり、

今後の地域包括ケアシステムの一資源を担うという観点からはどこまで必要とされていくのでしょう。 

ご拝読いただいている方々も一度ご検討いただければ有難く思います。

 投稿者
小池隆二先生

セミナー講師
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役