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OT浅田健吾の臨床家ノート “食事”という活動・行為について⑥

Mini Nutritional Assessment(簡易栄養状態評価表)という“65歳以上”の高齢者の栄養状態を簡易的に評価できる質問用紙があります。

6項目の質問があり、その合計点数で「栄養状態良好」「低栄養の恐れあり」「低栄養」の3段階に評価します。

「低栄養の疑いあり」もしくは「低栄養」と評価された場合は、さらに12項目の質問を行う事で、「現時点での栄養障害の可能性はない」「栄養障害の危険あり(厳重な経過観察を行う必要がある)」「すでに栄養障害あり」のいずれかを判別できます。

この評価で栄養障害の可能性が示唆された場合は、ただちに主治医や看護師、ケアマネージャーに報告を行いましょう。

本評価ツールは、ご本人や家族からの聴取と視診・触診、BMIや四肢周径の測定のみで行える非常に簡便なものでありながら、妥当性・有用性を示す文献も多くある優れものです。

特に在宅分野で活動されている療法士の方々は、積極的に活用されるとよいと思います。  

投稿者
浅田 健吾先生
イーリハ東大阪訪問看護ステーション
セミナー講師

平成21年に関西医療技術専門学校を卒業し、作業療法士の免許取得する。
回復期・維持期の病院勤務を経て、平成29年より(株)コンパス イーリハ東大阪訪問看護ステーションでの勤務を開始する。
在宅におけるリハビリテーション業務に従事しながら、学会発表や同職種連携についての研究等も積極的に行っている。
大阪府作業療法士会では、地域局 中河内ブロック長や地域包括ケア委員を担当しており、東大阪市PT.OT.ST連絡協議会の理事も務めている。
平成30年からは、大阪府某市における自立支援型地域ケア会議に助言者として参加している。