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OT浅田健吾の臨床家ノート “食事”という活動・行為について⑤

今回は『水分摂取量のチェック』です。

一般的な高齢者であれば、体重1kgに対する必要水分量は3040mlとされています(諸説あります)。

なので、体重50kgの方であれば1日1.52.0リットルの水分が必要ということになります。

これは、食事で摂取される水分量も含めた値です。

1日3食きちんと食べられているとしても、大体半分量である0.751リットル近くは水・お茶を飲むべきという事になります。

一般的な湯のみで約8杯、コップで67杯程度の量です。

毎年のようにニュースで取り上げられる脱水症状・熱中症の対策で頭を悩ませる方も多いと思います。

特に、元々水分摂取量が少ない方で困るケースが多いのではないでしょうか?

500mlのペットボトルを1本飲むだけで精一杯の方は、珍しくない印象を受けています。

毎日決まった容器に水やお茶を入れて、摂取量の目標をわかりやすくする方法は皆さんご提案される事が多いと思います。

しかし中には、大きめの容器を見せられるだけでウンザリするといった方もいらっしゃいます。

あえて小さめの容器を使用してもらい、その分ご家族などに小まめに摂取を促してもらう方が飲みやすいようです。

間食に水分量の多いゼリーやプリンを取り入れる方も、多くいらっしゃいます。

療法士は、対応策のレパートリーを多くストックしておきましょう。

 

投稿者
浅田 健吾先生
イーリハ東大阪訪問看護ステーション
セミナー講師

平成21年に関西医療技術専門学校を卒業し、作業療法士の免許取得する。
回復期・維持期の病院勤務を経て、平成29年より(株)コンパス イーリハ東大阪訪問看護ステーションでの勤務を開始する。
在宅におけるリハビリテーション業務に従事しながら、学会発表や同職種連携についての研究等も積極的に行っている。
大阪府作業療法士会では、地域局 中河内ブロック長や地域包括ケア委員を担当しており、東大阪市PT.OT.ST連絡協議会の理事も務めている。
平成30年からは、大阪府某市における自立支援型地域ケア会議に助言者として参加している。