在宅リハビリテーションにおける家庭環境の評価
皆様にも様々な家庭環境があるように在宅においては、各対象者の方々の家庭環境があります。
在宅においてリハビリテーションを行う上では目の前に存在する環境全てが環境因子になると思い、対応していくことが必要になります。
家庭環境という言葉は一つですが、様々な要因があります。
今回は対象者が独居なのか同居なのかということについてお話していきます。
在宅では対象者の方が生活のルールを決めていたり、様々な管理をしていたりします。
独居の方ではご自身で全て判断ができ、自宅内の生活場面では誰からも指摘されることがないことが多くなります。
だからこそ介護サービスや看護師、セラピストの関わりが大事と思われた方も多いと思いますが、介護サービスで関われる時間には限りがあります。
もし独居だったとしても自宅の近隣に親近者がおられ、定期的に対象者の自宅を訪れることが可能かということも重要になってきます。
これらのことはもちろんリハビリテーションにも大きく影響してくることになります。
対象者がとても意欲が高く、目標設定もしっかり出来ており、セラピストの指導内容も必ず守る方でしたら独居でもセラピストの思うようにリハビリテーションが進んでいくではないでしょうか。
しかし、自宅という環境は副交感神経が優位になり、基本的には身体を休めたいところになります。
このような環境においては、やはり運動を自主的に行うはとても難しい状況にあります。
セラピストのリハビリテーションや声掛け、指導のみで対象者の方の意識に変化が生まれ、行動の変化にも繋がると一番良い結果だと思います。
このようにならない時にはやはり協力者は必要になるので、同居の方がおられるかおられないかということも確認することが大切です。
もし、同居の方がおられとしたら、同居の方に対してもどのような方なのかという評価は必須になってきます。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役