病院内と在宅における「自律神経の働き」の違い
病院に入院する時というのは、体調が悪くなった時や病気が見付かった時、検査をする時、手術をする時などが多いと思います。
このような時には人はとても緊張していることが多く、自然と交感神経が優位になっています。
また、セラピストが関わる場面としては、手術後でとても痛みが強い時や新しい動作練習を行う時、歩行練習において対象者の方が転倒の恐怖心を持っている時などとても多く場面で対象者の方は緊張状態になることがあります。
環境含め心身機能においても交感神経が優位になることが多いのが病院内になっています。
一方、在宅においては、環境面が影響し緊張状態になることは少なるなります。
病院内では多床室になると一日中気を遣うから疲れるという方もおられますが、在宅では環境を共有する相手が家族であることが多く、リラックスしている時間が多くなります。
リラックスしているということは副交感神経が優位になっている時間も多いというです。
セミナーの中でもよく受講生の方々に問い掛けることがあります。
それは自宅で毎日スクワットを500回実施出来ますかということです。
恐らく多くの方が毎日実施出来ないと思います。
目標設定など多くの要因があると思いますが、環境因子のみで考えると自宅(在宅)では副交感神経が優位になることが多く、身体を休める空間だからです。
在宅におられる対象者の方々はこのような環境にいるということを理解した上で自主トレのことや動作指導を行うことが大切と思います。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役