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終末期の重要ポイント!終末期における家族への関り!

≪下記に該当する方は参考にしてください≫
〇これから終末期に関わりたいと思っている方
〇終末期にリハビリテーションが必要なのか分からない方

【終末期リハビリテーションのポイント⑪】
家族への関わりを意識する!

今回は終末期に関する家族支援を説明していきます。

終末期において、もちろんセラピストは対象者に関わるが、対象者と同等に関わる必要性がある者として家族が考えられます。

その理由としては、対象者と同じぐらい日々負担が掛かっており、その負担は身体的な面だけでなく、精神的な面も含まれるからです。

だからこそ、セラピストとしても対象者と日々過ごす家族への支援が結果的に対象者への支援にも繋がっていることを理解して対応していく必要があります。

終末期においては、家族は様々な場面で悩みを抱えることになります。

対象者の状態や病期も関係してくることになるので、各々の家族により悩む場面は千差万別ですが、終末期を通して下記の3つの場面における家族支援がとても大切になってきます。

  1. 在宅生活開始時
  2. 看取る場所の選定時期
  3. 見取りの時期

今回は①に関して説明していきます。

①は病院から退院され、在宅生活を開始する時期になります。

この時期には対象者の入院期間や治療経過なども関係してきますが、多くの方で入院前と比較し、心身機能や活動レベルが低下していることが確認されます。

このことにより、入院前との生活様式が変わり、その状態を目の前にすることで家族としてはこれからどのようになっていくのかという漠然な不安を抱えることになります。

この時期の支援としては、対象者も家族も在宅での生活が頑張るという前向きな気持ちを持っている反面、前述したように漠然とした不安も持っているので、まずはICFにおける生活機能のプラス面を伝えていくことがセラピストとしての重要な役割になります。

このことにより、対象者と家族がより前向きな気持ちを持てたとしたら、その後の在宅生活においても積極的な取り組みが期待できます。

その他にも医師から対象者と家族に病状の説明や予後に関して説明があったとしても、対象者や家族はそのことを十分に理解出来ていないことも多いので、セラピストも医師にどのような説明をしているのか、どこまで説明しているのかなどの把握は必要になってきます。

しかし、把握したことをセラピストから対象者や家族に伝えても良いのかということは対象者と家族に関わるチーム内で確認しておく方が良いと思います。 

投稿者
小池隆二先生


理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役