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終末期リハビリで必要なタイミングと状況判断!

≪下記に該当する方は参考にしてください≫

〇これから終末期に関わりたいと思っている方

〇終末期にリハビリテーションが必要なのか分からない方

 

【終末期リハビリテーションのポイント⑩】

                 タイミングと状況判断!

今回は終末期に関する福祉用具や環境調整について説明していきます。

 終末期以外の方に対応する時にもタイミングや状況判断は大切になりますが、終末期ではさらに重要度が増します。

その理由は終末期においては、対象者の心身機能が改善することはあまり期待出来ないからです。

だからこそセラピストの判断がより求められることになります。

例えば、終末期初期に関しては、対象者が移動やADLなど多くの部分で自立していることが多いので、この時に車椅子やエアマットなどを導入すれば対象者はどのように感じるでしょうか。

多くの対象者は『なぜ』という疑問や『そこまで状態は悪くなっていない』という怒りなど結果としてセラピストに対する不信感を募らせることになり、その後の人間関係にも影響を及ぼし、本当に必要なタイミングや状況の時にセラピストの提案を受け入れないということになります。

セラピストのみに影響が及ぶことは担当の変更などで対応可能かもしれませんが、対象者の精神面の低下という最悪の事態を引き起こすことも考えられます。

だからこそセラピストの一つ一つの判断や対応は慎重にしなくてはなりません。

しかし、前述のような状況を避ける為に慎重に物事を進めるあまり、状況判断を誤り導入や調整のタイミングを逃してしまうと後々取返しのつかないことにもなります。

取返しのつかないこととは、終末期では時間単位で状態が変化することもあるので、福祉用具の導入が遅くなった為に対象者が希望していたことが出来なくなってしまった、環境調整が遅れてしまったので、状態悪化につながったなど後悔してもしきれないことになってしまうのです。

上記のようにならない為には、普段から対象者やご家族、医師、看護師などと情報交換を行い、セラピストにしか出来ない役割を明確にしておくことが必要になります。

終末期中期以降はいつどのような状態になってもおかしくないことが多いので、その時には迅速に情報の確認や周知を行い、判断から実施までに要する時間をいかに短縮出来るかという決断力がポイントになります。

投稿者
小池隆二先生


理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役