PT小池隆二の臨床家ノート『訪問現場の実際』 呼吸器疾患に対する視診のポイント
≪下記に該当する方は参考にしてください≫
〇呼吸器疾患の評価に対して苦手と思っている方
〇呼吸器疾患に対する評価で視診はあまり重要視していない方
【呼吸器疾患に対する視診のポイント】
挨拶をする時から評価を開始
前回、呼吸リハビリテーションに対する評価において視診が大切ということをお伝えしました。今回は視診における評価のポイントを説明していきます。
皆さまは呼吸リハビリテーションの視診においてどこを診ているでしょうか。
また呼吸リハビリテーションの視診と聞くと苦手と感じるセラピストも多いのではないでしょうか。
しかし、視診というものをよく考えてください。セラピストの方々は普段評価の中で必ず実施している動作観察が視診そのものになります。
では、何故呼吸器に対する視診は苦手な方が多いのか。
答えはとてもシンプルであり、慣れていないことと何を診れば良いのか分からないということだと思います。
次に実際の在宅現場で呼吸器疾患の方に対する視診のポイントをお伝えします。
視診に関しては、対象者の方と会った時から開始になります。
視診をこのタイミングから始めることにはとても重要な意味があり、対象者が普段行っている呼吸方法を評価出来ます。
呼吸方法に対する指示をセラピストが行った時点で対象者は呼吸に意識が向き、普段と違う呼吸方法になることも多く遭遇します。
挨拶をする時⇨呼吸の全体像(息切れ・努力性呼吸・表情・姿勢・体系)
皆さまも一度他者の呼吸の全体像を意識して診てみてはいかがでしょうか。
何度も意識的に診ることにより、その結果、気付いた時には日常生活の中でも自然と他者を評価していると思います。
次回は挨拶で呼吸の全体像を評価した後どのように視診を進めるのかお伝えします。
投稿者
小池隆二先生
理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役