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PT小池隆二の臨床家ノート『訪問現場の実際』 終末期リハビリテーション④ バイタルサインを評価する目的を理解する

≪下記に該当する方は参考にしてください≫

〇これから終末期に関わりたいと思っている方

〇終末期にリハビリテーションが必要なのか分からない方

 【終末期リハビリテーションのポイント④】

バイタルサインを評価する目的を理解する

前回、終末期における評価や介入方法に関して直接的なものと間接的なものをお伝えしました。今回から各項目の詳細や目的を説明していきます。

 【バイタルサイン】

皆様はバイタルサインと聞いた時にどのような評価項目が思い浮かぶでしょうか。

代表的なものとして体温や脈拍、血圧といった評価項目があります。

しかしバイタルサインとは生命兆候という意味なので、前述の項目以外にも呼吸に関する評価である酸素飽和度も含まれます。

また広い意味での生命兆候となると食事や水分の摂取状況、排尿や排便状況も含まれます。

目の前にいる方が生きているからこそ生じる事柄に対して実はセラピストでも評価可能な項目は多いということを知っていただけると良いと思います。

終末期にバイタルサインとして評価可能なものは下記図①になります。

 

普段セラピストの方々が臨床の中でバイタルサインを評価する目的は、脳卒中直後の離床基準や運動処方の可否の基準になっていると思いますが、終末期でバイタルサインを評価する目的は全身状態が安定しているのか、身体を動かして良いのか、人生の最期が近付いているのかなどを判断するためになります。

 

 投稿者
小池隆二先生


理学療法士
湖東地域医療介護連携ワーキング部会員
能登川地区医療福祉ネットワーク 企画・運営
株式会社OneMoreShip 代表取締役