PT波野優貴の臨床家ノート 福祉用具でないといけないのか?
みなさんこんにちは。
在宅リハビリテーションケアスクール登録講師の波野優貴です。
先日、福祉用具プランナー管理指導者という資格取得の研修へ行ってまいりました。
そこで、お話があったのですが各地域で福祉用具に対する悩み相談に対応する場所がどれだけあるかというお話がありました。
これに関しては実際問題、そんなに多くはありません。
実際、福祉業に関してはお客さんを待つ姿勢での業務では、地域の方が抱える問題を解決はできないということをおっしゃっていました。
福祉用具事業者はどうしても、自社の抱える製品の営業が主となってしまいます。これは仕方のないことですが、いろんなことの情報、こういった製品を使用すればあなたの生活はこんな風になるんですよといった情報提供ができる場所が各地域(各包括?)に必要だといった内容のお話でした。
これをプランナーが担うのか、担えるのか、どんな職種ならできるのかといった部分はあると思いますが、そういった場、福祉用具に関するソーシャルワークを行っている場は確かに必要と感じました。
さて、前置きが長くなってしまいました。
上記にも関係してきますが、今回は、『その道具、福祉用具でないといけないのか?市販のものではいけないのか?』ということについて書かせていただきます。
生活期では、よくいろんなところで聞かれる質問かと思います。
そんな時皆さんはどう答えておられるでしょうか。
これに回答するためには、まず、福祉用具と市販品や家具での代償を考えた際のメリット、デメリット等、違いを知っておく必要があります。
となります。
上記から、最初の質問の『その道具、福祉用具でないといけないのか?市販のものではいけないのか?』に関しての私の回答は、
使い勝手のいい安全の担保されたものを使用したい(する必要がある)のであれば福祉用具の方がいい
となります。
実際にすべての用具を福祉用具で賄うことはできないことも多いですし、家にあるもので代用可能なことも多いです。
現場で判断する際には、このメリットデメリットに沿って検討してみると、整理しやすいかもしれません。
投稿者
波野優貴先生
理学療法士
福祉用具プランナー
シーティングコンサルタント
勤務先
◯株式会社SOMPOケアネクスト
地域包括ケア推進部生活リハビリ推進グループ
◯大阪府立大学 非常勤講師
福祉用具論の一部を担当