肩甲骨の専門家 PT楠貴光の臨床家ノート
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その11
遠位部の手指・手部などに問題が生じた場合には、物の取り方、手のリーチの仕方を工夫する必要があります。 例えば、手の巧緻動作が困難な患者さまでは、テーブルの上の物を取ろうとする際、指先や手掌面をテーブル上の物品にしっかり向 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その10
小胸筋は、第3~5肋骨の前面から起始し、肩甲骨の烏口突起に停止します。 この小胸筋の作用は、肩甲骨の前傾、外転、下方回旋方向への動きに関与します。 そして肩甲骨が前傾、外転、下方回旋位を呈する機能障害としても、小胸筋 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その9
前回は、肩甲骨周囲筋の筋活動のみだけでなく、肩甲上腕関節の可動域制限によっても肩甲骨運動が生じる可能があるとお話をさせて頂きました。 今回も、肩甲骨運動の主動作筋の筋活動以外が、肩甲骨の動きに与える影響を考えてみましょ […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その8
臨床の理学療法場面で、肩甲胸郭関節上での肩甲骨の動きを生じさせるのは、肩甲骨周囲筋の筋活動だけではありません。 基本的な知識として、肩甲骨の運動には、僧帽筋上部、中部、下部線維や前鋸筋、大・小菱形筋、小胸筋、広背筋、肩甲 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その7
今回は、実際に臨床の患者さまでは、どのような肩甲骨の機能に問題点を持つことが多いか、その特徴を運動学的に考えてみましょう。 上肢の前方挙上動作を例にあげると、正常動作では、肩関節の屈曲運動とともに、肩甲胸郭関節上で肩甲 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その6
これまでに引き続き、鎖骨の触診として、遠位端に位置する肩鎖関節についてお話をさせて頂きます。 ・『肩鎖関節の触診』 肩甲骨を後面から触診し、肩甲棘を外側方向へ辿っていくと肩峰の後外側端である肩峰角が触診できます。 そ […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その5
前回に引き続き、『鎖骨をしっかり捉えて、触診する』というテーマで、鎖骨の近位端にある胸鎖関節の触診について、お話をさせて頂きます。 前回のおさらいですが、まず、鎖骨の上縁/下縁を人差し指で沿うように触診し、その形状を確 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その4
今回のテーマは、『鎖骨をしっかり捉えて、触診する』 これまで肩甲骨の動きの考え方のポイントとして肩鎖関節、胸鎖関節でのそれぞれの運動について、また鎖骨の形状と、その特徴についてお話させて頂きました。 今回からは、鎖骨に着 […]
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PT楠貴光の臨床家ノート 肩甲骨の機能を運動学的に考える その3
今回は、胸鎖関節について鎖骨の形状を踏まえて、その運動をおさらいしてみます。 胸鎖関節では、 ・挙上/下制 ・前突/後退 ・前方/後方への長軸回旋 といった3つの軸で運動が可能であり、胸鎖関節の遠位に位置する鎖骨を動かし […]